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<<   作成日時 : 2008/12/27 22:36   >>

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今年の4月くらいにNHKの土曜日に30分の時代劇”オトコマエ”が放送されていました。その原作が井川香四郎さん原作の”冬の蝶”です。

原作とドラマは設定が少し異なっています。

副題の梟与力吟味帳とある梟与力が主人公の藤堂逸馬のことです。ドラマでは副士誠治さんが演じています。どこかで見た人だなと思っていましたが、のだめカンタービレで黒木君を演じた俳優さんです。だから20代の若い侍なのですが、原作では30代後半の中年の(ベテランの)町方です。たしかに、若い侍だと梟与力というあだ名はそぐわないです。

逸馬の幼馴染の武田信三郎も同年代(つまり僕と同じ中年)となります。4度目の結婚をして一人暮らしとなっています。ドラマでは独身で母親と二人暮らしとなっています。女好きという設定は原作のものですが、ドラマでは若い侍なので爽やかな感じですが、原作ではもう少しエロ親父ぽいです。

ドラマには登場しないのが、この二人が腕白坊主であったころからの付き合いで二人に子分扱いされていじめられていた八助です。いまは一番出世しています。八助は全うな家族を持ち、12歳を筆頭に子供を持っています。

逸馬と信三郎は張り切って、八助はいやいや事件に巻き込まれ解決していくのがこの話です。


また、ドラマでは北町奉行 遠山の金さん(柴田恭平)がストーリーにかかわってきますが、原作では出番は少ないです。金さんとライバルの南町奉行鳥居は実在の人物です。鳥居は明治時代にまで生きていた人です。藤沢修平さんのよろずや平四郎にも敵役として登場します。(田沼意次と同様に敵役での登場の多い人です)鳥居さんが南町奉行であった期間は短くてすぐに勘定奉行に出世します。彼は水野忠邦の引きで出世しますが、水野の改革が失敗しそうになるとすぐに裏切って水野失脚のお膳立てをしますが、水野老中が一年足らずで幕政に復帰すると左遷され蟄居したまま明治を迎えることになります。実際に名前は鳥居耀蔵、甲斐の守であったことから耀甲斐(妖怪)と呼ばれていたようです。(以上豆知識)


冬の蝶<梟与力吟味帳> (講談社文庫)
講談社
井川 香四郎

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